
ペットが大好きな方ならアニマルセラピーという言葉を耳にされたことがあるのではないでしょうか?
アニマルセラピーとは、犬や猫などのペットに限らず馬、イルカなどの動物が介在することで人間にさまざまな癒しを与え、その結果人間の心身にとっての良い効果をもたらすといわれるものです。
アニマルセラピーは大きく分けて以下の2つのものがあります。
1・動物介在療法 AAT(Animal Assisted Therapy)
医師や看護師など医療従事者による心身の治療を目的とした医療的方法
2・動物介在活動 AAA(Animal Assisted Activity)
動物とふれあうことでストレスの緩和や人間の生活を向上させる目的
現在の日本では、欧米に比べ動物への理解や法的整備などが遅れているため、残念ながら1番の動物介在療法についてはほとんど行われていません。
2番の動物介在活動のほうがかろうじてNPO団体やボランティアなどの手によって行われている程度です。
そもそも日本では犬や猫などは単なるペットであり、法的にも物である「器物」でしかありません。
そのようなことからも動物を連れて行ける場所も限定されており、盲導犬や介助犬にすらまだまだ社会的理解が少ないと言えるでしょう。
しかし、欧米ではアニマルセラピーの持つ効果についてはかなり研究されていて、さまざまな治療プログラムが考案されています。
アニマルセラピーによる人間への治療効果として有名なものは、自閉症の子どもに対するイルカのセラピーや、身体障害者への馬を使ったセラピーなどがあります。
犬や猫などの動物を撫でることによって血圧を下げる効果や、病気へのストレスの緩和などが認められるということで、海外では入院患者のために犬や猫を病室に連れて行くことが許されるところもあるほどです。
また精神的、情緒的な安定などの効果を期待して、刑務所の囚人に犬の飼育をさせるところもあります。
日本でも乗馬による「ホースセラピー」や、高齢者や障がい児・者の施設に犬や猫とともに訪問するアニマルセラピーが行われており、アニマルセラピーに関する資格取得などもあります。
アニマルセラピーに関わる犬を「セラピードッグ」と呼んだり、アニマルセラピーをする人は「アニマルセラピスト」と呼ばれ、それぞれに養成スクールも開校されています。
ただ現在の日本では、それらの資格が就職に役立つということは現状では少なく、職業として確立されるにはまだ時間がかかりそうです。
実は私自身も10年以上前にアニマルセラピーのことを知り、わが家の愛犬(写真のトイプードル)をセラピードッグとして、一緒に介護施設などを周ってみたいと思っていました。
ペットがいるということは大変なこともたくさんありますが、それ以上に心が和み癒されることも多いものです。
ですがペットが大好きであっても色々な事情で飼えない人もおり、そうした方たちに少しでも癒しや和みを感じてもらいたいと思っています。
たとえ欧米のように詳細な医学的データがなくても、動物が精神的・情緒的に素晴らしいものを人間に与えてくれるの間違いありません。
残念ながらわが家の愛犬は体が弱く体力がなかったため、セラピードッグにはなれませんでした。
しかし、日本でも盲導犬や介助犬など動物が人間のためにもたらしてくれるものに、少しずつ理解が深まっています。
今欧米で起こっていることは10年ほど遅れて日本でも広まることが多いと言います。
今後の日本でも「アニマルセラピー」が多くの人に認知されて、動物による治療効果や癒しを受ける人が増えてほしいと思います。
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