
私は、今年の春まで愛犬と愛猫と暮らしていました。
過去形なのは、今年の春に愛猫を突然の病気で亡くしたからです。
左の写真は、私と愛猫、愛犬の3人が写っている最後の写真です。
愛猫は私以外の人間にはまったく懐かず、それだけに可愛くて仕方がありませんでした。
愛猫を亡くしてからの私は、仕事のストレスとも重なって、半年間で10kg以上も体重が落ちるという相当なペットロス症候群の状態でした。
様子がおかしいと思ってからたったの1週間で逝ってしまったので、もっと早く病院で診てもらっていたらとか、もっと早く気がついてあげればよかったとか、自分を責めることばかりを考えていたのです。
ですが今では「なぜ?」「どうして?」と思うことではなく、最愛のペットの「死」というものを「一緒にいてくれてありがとう」という気持ちで受け入れるようにしています。
一緒に暮らしていた間に愛猫からもらったたくさんの幸せに心から感謝するのです。
どんなペットでも、たとえ天寿を全うしたとしても人間よりも絶対的に寿命が短いものです。
それが頭でわかっていてもペットの死に向き合うことができずにペットロスになってしまうのですが、愛するペットを見送ってあげることこそが飼い主としての最大の責任ではないでしょうか?
「たくさんの幸せをありがとう、忘れないよ」という気持ちで見送ってあげることこそ、愛するペットが最も喜んでくれることのはずだと思うのです。
ペットロスを克服するために、またペットを飼えば良いという考え方もあります。
実際に私の知人にも「犬のいなくなった寂しさは犬でしか埋められない」と、ずっと犬を飼い続けている人がいます。
新しいペットに愛情を注ぎ、亡くなったペットとのお別れを受け入れられるのならば、いつまでも嘆き悲しんでいるよりもはるかに亡くなったペットも喜んでくれることでしょう。
反対にもう悲しい思いはしたくないからペットは飼わない、という考え方もあります。
ですが私の思うペットロスを克服する考え方とは、新しいペットを飼うか飼わないかということではなく、ペットの飼い主であった今の自分自身を、もし亡くなったペットが見ても大丈夫かということだと思うのです。
最愛のペットの生前には、その子を喜ばせてあげたくて色々なことをしていたでしょう。
一緒に遊んであげたり、おもちゃを買ったり、ご飯やおやつをあげたり、そんなご主人がペットは大好きだったはずです。
たとえ自分が良い飼い主ではなかったと思っても、その子にとっては大切なご主人だったはずです。
そのご主人に感謝されて見送ってもらえるのなら、ペットにとって一番幸せなことだと思うのです。
私は、いつもいつでも、何度も何度も「ありがとう」と思うことで、愛猫の生前よりも愛猫を近くに感じられるようになりました。
これが『心の中にいる』ということなのだと思います。
もちろん今でも涙が出ることも度々あり、今、この文字を打ちながらでも涙が溢れてきてしまいます。
私にはまだ愛犬がいるため、またいずれお別れのときが来るでしょう。
またペットロスにならないとは断言できませんが、「ありがとう」という言葉をペットロスを克服するためのおまじないにしたいと思っています。
今ペットロスに苦しんでいる方も、なぜ?どうして?ではなく、ぜひ心から「ありがとう」と思ってみてください。
どんな状況のお別れであったとしても、あなたの愛したペットは、あなたのことが大好きだったはずですから、きっとお星さまになった今もあなたに感謝しています。
今や家族以上の存在ともなっている大切なペットとのお別れで、飼い主がペットロス症候群になってしまうことも珍しくありません。
そんなペットロスに苦しむ飼い主の心を癒すカウンセリングスキルを学べる通信講座があるのをご存知でしょうか?
TVコマーシャルでもおなじみのヒューマンアカデミーの主催する通信講座で、ペットロスについての心理学を学ぶことができます。
通信講座ですので自宅で学ぶことができ、公的学会認定資格である「ペットロス・ハートケアカウンセラー」「アニマル・ペットロス療法士」の2つの資格を取得できます。
ヒューマンアカデミー【たのまな】 ペットロス療法士総合講座